幼い頃から特別な理由はないけれど、なぜか強く惹かれる・とにかく胸の奥がグッと捕まれたような好きなものがあります。
今回は、その中のひとつ『貝殻』の魅力について語ろうと思います。
***********************************************
私の好きなもの。その1『貝殻』。物心ついた頃から、なんだか好きだった。
幼い頃は地面が近い。足元の小さな世界はとにかく魅力的で、ワクワクするものが沢山転がっていた気がする。
アスファルトの道の脇に落ちている小石の種類や誰かの落としたキラキラのイヤリングやキーホルダー、鳥の羽、ぶどうの木の落ち葉。ぶどうの枯れ葉(湿ってないやつ)は、とても踏み心地が良い。細かいパリパリ感のある踏み心地だが固くはなく、サクサクしてホロホロ崩れる感じが足の裏から伝わる。この食間のお菓子があったら絶対にやみつきだ。
林を歩けば、ドングリや小さな栗、青い実、赤い実が落ちていたり、忙しそうに歩くアリや個性豊かな虫たちも目にすることがあった。
人類の祖先が長いこと狩猟採集して暮らしていたから、DNAに組み込まれているものなのか...
とにかく、落ちているものを観察したり拾ってポケットに詰め込むことは、幼いながらとても楽しかったし、ポケットがいっぱいになると大きな満足感もあった。
初めて海へ訪れたとき、記憶にあるのは砂浜に打ち上げられたミズクラゲ。半透明でぷにゅぷにゅの見た目で、これはなんだろうかと衝撃だった。とても触ってみたかったけれど、「刺されるかも」という前情報が入ったので、悔しいけど諦めた。
ちょっと思い出したのは、幼少期に目の前に突然落ちてきた見たことのないモシャモシャの植物に「なんだろう?」と思った瞬間に触れていた。「痛い!」。それはとげの沢山ついたサボテンだったのだから、当たり前だ。トゲが入って、更にピンセットで抜かなきゃならなくなり大泣きした記憶があるため、刺すやつには、迂闊に手は出せないのだ。
砂浜には、他にも見たことのないものが沢山落ちていた。波がさらって運んできたものたちだ。
家の近くの道や林ではお目にかかれない代物ばかり。海に行くと時間を忘れ夢中で砂浜の宝物探しに没頭していた。今でも、つい探してしまう。
落ちているものは、大概丸みを帯びている。海の荒波で削られたためだ。小石から大きな石まで丸っこい。青や茶色のシーグラスは、すりガラスのような美しさがあり、カラフルなドロップのような感覚だ。
そして、貝殻。
絵本でも描かれているから貝殻は知ってはいた。その時は、大して興味はなかった。
実際、広い砂浜で石や漂流物に混じって見つける「貝殻」には、宝石並みの魅力とレアなものを探し当てた感じでなんとも言えない高揚感がある。
しかも、貝の形・大きさ・色や螺鈿の感じ・模様は様々で、そのなかでも、同じ種類のものもいくらか発見できるのも面白かった。
貝と貝があたってシャラシャラと鳴る涼しい気な音も癖になる聞き心地だ。
なかでも、理想の形の貝殻がある。
2枚貝でホタテ貝のような形。このフォルムは、私からしたら、もう何度見ても惚れ惚れうっとりしてしまうのだ。
でも、大きさや色味や丸みのフォルムなど細かいことを言えば、ホタテ貝がベストではない。いつか理想の貝殻に巡り会えるかなぁ。
あるとき、ハワイへ旅行に行けることになった。初の海外だ。ワクワクよりも不安の方が大きかったが、野生のイルカと泳いでみたかったしウミガメやビーチからのサンセットが楽しみだった。
ガイドブック関連を見ていると、パッと目に留まった『貝殻』の写真。
ん?これは...!?私が求めていた理想のフォルムだ!!!!!!!!!
あれ?でも人工で色づけしてるのかな?ハワイじゃなくても日本で手に入る貝殻かな?
ちょっと調べると、
ハワイにのみ生息している貴重で希少な貝で『サンライズシェル』と呼ばれている。
名前の由来は、朝焼けの空の色が貝の色と似ているとか、朝の砂浜にしか落ちていないからとからしい。
ホタテ貝の一種...やっぱりかぁ。
ちなみに『サンライズシェル』は古代ハワイアンの王族しか身に付けられないもの。マナ(大きな自然のエネルギー的なもの)が宿る貴重な貝の宝石ということで『ハワイのダイヤモンド』と言われてきたようだ。
この形、この色、このサイズ感、何度見てもうっとりしてしまうこの貝からは、惹き付ける強い何を確かに感じるわけだから、"宝石"なのもうなずける。
ハワイアンの文化背景も素敵だが、何より見た瞬間に探していたのはコレだ!と思ったから、ノースショアに行ったら探してみようと思った。
残念ながら時間がなくてビーチに足を踏み入れることは叶わなかったが、たまたま入った近くのお店のショーケースに2個並べられているのを発見。外側は黄色で内側は少しピンク色。現地のお姉さんに尋ねて、でも英語だから詳しくは聞き取れなかったけど、気に入ったので購入させてもらった。
貝としての形は、蝶番の脇の部分が欠けているので、完璧なものではないけれど、、
時が来て、海底から波と共に陸の砂地へと運ばれ上がってきたものなんだろうな
というのが想像できるので良し!
一生の宝物、1つゲット♪
興味のない人にとっては、何がそんなに良いのか全くわからないだろう。正直、実際の今の社会で金銭的な価値・物質資源的な価値は低いのだと思う。自分でも、なんでこんなに惹かれるのか、よくわからない。
よくわからないのだけれど、とにかくテンションが上がるくらい『サンライズシェル』にはすごい魅力があることだけは確かなのだ。
**********************************
今回は、理由ははっきりしないけど個人的に大好きなものの1つをお話ししました。
他にもあるので、シリーズ的に綴りたいと思います。↓↓
またね~☆ミ
waiilele~あなたに寄り添うロミロミサロン~